井戸の探索 3
「彼らは干し草のなかから一本の針を探し出すような至難なことを成し遂げたのだ」
・・・井戸も掘らず、土地も借りずに50マイルにもおよぶ地層帯の在りかを探し当てるためのカギとなる情報を彼らは発見したのです。
ラリー・マッケルはフォート・セント・ジョンに戻るや電話にとびつき、彼らの発見をマスターズに伝えました。
「カモメの鳴声が聞えたでしょう」
マスターズがそれにつけ加えて言いました。
「そいつらは一億年もの間鳴きつづけていたんだ」
・・・これこそ資源の総埋蔵量で世界一の巨大なガス堆積盆地について、マスターズの推論を確認するのに必要な手掛かりだったのです。
次に必要なのは巨額の資金でした。
「石油の発見者はたいてい、ほんの一瞬ちらりと見える、わずかな隙間を目にするにすぎない」
・・・とマスターズは書いています。
「しかし、彼は機甲部隊長のようにそれを突破しなければいけない。
人間と資材を投入して、隙間をこじ開け、開け放しておかなくてはいけない。
もしこの時ひるめば彼は負ける。
もし間違えれば彼の負けだ。
万事うまくいけば、幸運をつかめる」
・・・1979年にハンターを数十億ドルの会社に築きあげたのは、単なる信念の砦から力強く踏出した彼のこの断固たる決意でした。