井戸の探索 2
もしマスターズの確信どおりに、アルバータ地層帯がまだ掘削されたことのない原野を北西に走りブリティッシュ・コロンビアにまで伸びているとすれば・・・
ブリティッシュ・コロンビアの丘陵地帯に海浜礫岩の露頭が見つかるかもしれないと考えたのです。
そうなればその礫岩をたよりに地層帯の方向をさらに正確に測定することができるし、土地の購入範囲についてももっとはっきりと的を絞ることができます。
この考えを実行に移すために、スミスとマッケル、そしてもう一人ハンターの地質学者が加わって、フォート・セント・ジョンのヘリポートからこの有名な北西向け飛行に飛立ったのです。
ジョン・マスターズ自身はこれには参加しませんでしたが、彼の次のような話がこの飛行を最もよく伝えています。
「半時間後、彼らは露頭の南端をかすめて飛行していた。
北に向ってゆっくりと進みながら、一度着陸、もう一度、そしてまた一度着陸した。
しかしどの露頭も明らかに大陸性のもので、かつて三角州、平野、沼沢地、河床があったことを示していた。
海浜の痕跡を示すものは何もなかったのだ。
やがてブルムース山まで近づいた時、礫岩質の大きな崖を見つけた。
その地層も勾配も海浜性のものだった。」