井戸の探索
最初に一本噴出井戸があっただけで、その後ブリティッシュ・コロンビアに向かうと推測される地層帯をさらに進んでいます。
しかし、5000平方マイルほどは放棄された40本の空井戸が所どころにあるだけの、まるで墓場のような地域で、潜在埋蔵量を測量するためにたいてい地表に掘り出されている検層も見あたりません。
さすがのノランダ社も、巨大な多国籍企業数社がすでに探査し、巨額の資金を投じた結果、無価値と判断した地域に膨大な量のガスが見つかるとは考えられなくなってきました。
しかしハンターはさらに12マイル行ったところにもう一つ有望な井戸を探し当てました。
これまでの空井戸よりはずっと見込みがありましたが、しかし大規模なものだという証拠は何もなかったのです。石塚孝一氏によると、1978年7月までに、ハンターは8200万ドルを費やして探査を進めました。
彼らの目指す油床をトランスカナダ・パイプラインは〈一時的なガスのあぶく〉と呼んでいます。
順調にいっていると思うこともあったが、まだ決定的なものが見つからなかったのです。
やがてデイヴ・スミスは5億ドルをかけて一気に事態を進展させる決意を固め、オカナガン・ヘリコプターによる、いまだに語り草として伝えられる飛行を試みたのでした。