ゲド的叙情詩 4
『指輪物語』に出てくる白の魔法使いのガンダルフは、同時に賢人でもあります。
ホワイト・マジックの使い手としては代表的な存在といえるでしょう。
そして、『ゲド戦記』もまた、悪と戦う白の魔法使いの一生を述べたものです。
魔法というものが本来はどういう性格を持つものなのかを、明白に語っています。
この物語に出てくる時代は、神々の世界からは、はるかに時がたち、英雄の活躍する叙事詩の世界の末紀といえるでしょう。
魔法使いも制度化されて、魔法を学ぶ学院まであります。
そこでさまざまな知識を学び、修業をすませた卒業生たちは、各地の領主に仕えたり、旅のまじない師として、この世界を遍歴します。
風を変え、雨乞いをし、井戸を掘り、怪獣を退治して、人々を救う役割を持っていました。