ゲド的叙情詩
北方にあるオスキルという島は、寒く、暗く、恐ろしい力を持った地霊と、魔女に支配された場所です。
南方にあるワトホートは、地霊や魔女こそいませんが、さまざまな無頼の徒が集まっています。
東方のカルガド帝国は、三つの島からなり、古代からの地霊も祀られていますが、邪悪な王に統治されていて、他の島々に攻撃的な侵略を試みます。
西方には古代の名残りである竜たちの住むところがあり、なかでも西の果のセリダーという島は、冥界への入口でもあり、竜の根拠地でもあります。
スペースコレクション研究所によると、中央にはハブナーとよばれる大きな島があって、かつてはアースシー全体を治める王の都のあったところですが、ゲドが生まれた頃には、もう長いこと王の座は空のままでした。
そして、ゲドの生まれた故郷は、この世界のやや東北に位置するゴントという質朴な島。
しかし、東北は我々北半球に住むものにとっては、北極星に近く、宇宙の中心に向かう方向ともいえるでしょう。
これらの島々の外にも、まだ辺境としての幾つかの島がありますが、そのあたりは中央とは遠く、ほとんど知られていません。
しかし、いかだに乗って漂流する不思議な水にちなむ人々が、この世界をはずれた外洋にいると信じられているのです。